あの花の名前

福寿草のことを調べていたら、なかなか個性派な植物のようだとわかってきました。

おもしろいので、ご紹介します♪

 

なかでも衝撃的だったのは、「原色牧野和漢薬草大図鑑」に記載されていたもの。
福寿草の根は強心剤や利尿薬としての薬にもなるが、「毒性が大変強く、容量を誤ると心臓麻痺を起こして志望する危険が大きいため、民間、家庭では使用してはならない。心臓病の予防によいといわれて根を煎じて飲んだところ心臓麻痺を起して死亡した事故の例もある。中毒症状は悪心、嘔吐などをへて死に至る。」だそうです。
よいこはぜったいにまねしないでね!

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さて、

北はシベリア東部から南は九州まで幅広く生育している福寿草はいろいろな名前を持っています。

学名は、Adonis amurensis。

amurensisは、アムール川(中国北東部やシベリアを流れる)流域の、という意味。

Adonisは、「ギリシャ神話に登場する、イノシシの牙に突かれて死んでしまった青年の名前に由来。傷から出た、血のように赤い花にたとえた。(欧州産の本属のものは、黄色い花ではなく赤い花らしい)。」(WEBサイト「季節の花300」より)

…なんてデンジャラスな花なんでしょう。。

 

日本で一般的に呼ばれている名前は、福寿草(フクジュソウ)、元日草(ガンジツソウ)、朔日草(ツイタチソウ)。
福寿草は、旧暦の正月ころに咲き、また江戸時代には正月の縁起飾りとする風習が広まったので、そのあたりから名前が付いたというのが有力な説のようです。

なんだかほっとします。

そして、河合で昔から呼ばれていた名前は、「ガンジクソ」。なんか、とってもイメージ悪いんですけど!?
でもよくよく考えると、クソは「くさ」でしょ、ガンジは、、「がの字」!?
が、が…がおろ?がかも?んなわけですよね~。はい、元日の「が」なのではないのかと!
どうでしょうかね~^^
と思ったけど、単にガンジツソウがなまっただけ?

ほかには、

アイヌ語では「kunaw(クナウ)」と「ciray apappo(チライ アパッポ)」という二つの名があるようです。(地域差?)

クナウはアイヌの伝説に出てくる霧の女神の名前です。
美しいクナウは、父であるカンナカムイ(雷の神)が結婚させようとした大地をつかさどるモグラ(またはテン)の神ホイヌの醜さが嫌で逃げ出してしまいます。
草むらに隠れていたところをホイヌに見つかり、その怒りに触れて、福寿草にされてしまったというお話です。
う~ん。。

もうひとつのciray apappoは、魚のイトヨ(ciray)が川をのぼる頃に咲く花(apappo)、という意味です。

涙が出るほどすがすがしい・・・(;;)

 

そんな、「きれいなバラには刺がある」的な魅力がむんむん、福寿草です。
旧河合村の村花です。