最近私のいちばんの注目の行事で、”ほんこさま”と呼ばれるものがあります。
正式名称は「報恩講」。浄土真宗の開祖、親鸞聖人の命日11月28日の前後に、商人の徳をたたえ、阿弥陀如来の慈悲に感謝するものです。
かつてはお寺でのものと、家庭(何戸かのグループ)でのものとありましたが、現在はお寺でのもののみです。
基本は、「おとき」(お寺で出される食事)、「おつとめ」、「法話」がセットになっています。
その中でも、もっともきになる存在「おとき」(人の名前みたい)。
檀家の女たちがお菜(おかず)を作り、寺役の男たちが配膳をします。
お菜は、寺によって、時代によって違いますが、基本的に、檀家それぞれから集めた食材でつくります。
その料理には、昔からのやり方や道具が息づき、女性たちの料理の修業の場になっています。
その場にいると、料理だけでなく、地域地域の人付き合いの仕方や人柄がわかったり、なにやらかにやら、学ばせていただけて、とても楽しいです。「人」「人間関係」「郷土料理」といった、その地域の固有のもの、それらがいきいきと息づいているのを直に触れられるのが私の心をくすぐるのかも。
また、作業の合間の休憩で笑顔が素敵なおばさんたちとお近づきになれたり、自分たちで作った食材で料理することの健やかさを感じたり出来るのも魅力です。
どうにかしてこの魅力を伝えたいものです。
詳細を書こうと思うと、長々しくなるので、写真でえいやっ。ほんの一部ですが、下記のアドレスからご覧ください。
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